実験@救命索発射銃用ロープにザイルを使用


  中州救助等、空中線を展張する場合に補助ロープとして、ポリプロピレン製のパイレンを使用していたが、岩や流木等の接触により切断するケースが多く見られた。
  そこで、耐摩耗性に優れたザイルで実験を試みた。
  ザイルは、E社の最小経の4mmを使用。
@せん断試験
 それぞれのロープに10kgの重りを付け、ブロックの角にロープを接触させ、横方向に50cmスライドし、摩擦を発生させた。
 (ロープ長1m)

・パイレン(3.5mm)
破断した

・ザイル(4mm)
被覆が毛羽立っている
(※写真内の数表示は、スライド回数)
芯が完全に露出する 破断した

A浮力維持試験
 約40分後にザイルが沈下する。

 パイレンに変化なし。

B実射試験
   救命索発射銃(M-63)
   風速=0m/s  空気充填圧=130kgf/cu  発射角度=35度

ロープの種類 長   さ 1mあたりの重量 飛 距 離
ポリプロピレン 160m 6.25g 75m
ザイル 50m×2
(結合部はてぐす結び)
10.4g 65m

〈総 評〉
@ せん断試験においては、ザイルがパイレンに比べ、約5倍の強度が得られた。
A 浮力試験においては、ザイルが防水加工されているため、パイレンに比べて重いものの、約40分間浮力維持できた。
B 実射試験においては、ロープの重さによって約10メートルの差が生じた。
C 当消防本部では、水難事故対応として導入し、現場の状況に応じて使い分けをしていますが、飛距離等の有効範囲内であれば、耐摩耗性に優れているため、効果が得られると思料します。